Lubuntu 20.04 LTS
LubuntuはUbuntuから派生したディストリビューションで、「軽量で、リソース消費量が少なく、省エネ」を目指したプロジェクトである。
デスクトップ環境は、18.10以降からLXQtを採用している。
サポート期間
2023年4月迄インストール直後にすること
fcitx-mozcのインストール
日本語入力ができるようにはなっていません。故に、端末で以下のコマンドを入力してインストールします。$ sudo apt install fcitx-mozc再ログインすると、日本語を入力できるようになります。
ダウンロードサーバーを日本に変更
デフォルトでは、日本に指定されていないので、変更します→[設定]→[Software Sourse]を選択します
- [Ubuntu Software]タグの[Download from:]を[日本のサーバー]に変更し、[×Close]をクリックします
ソフトウェアの更新
→[設定]→[Apply Full Upgrade]を選択します
manコマンドの日本語化
端末で下記のコマンドを実行してインストールします$ sudo apt install manpages-ja manpages-ja-dev
日本語に翻訳されていないコマンドは英語で表示されます
タスクバーの挙動を以前の状態に戻す
インストール直後のタスクバーでは、起動アプリケーションがページに関わらず全て表示されます。- タスクバーを右クリックし、[パネルを設定]を選択します
- [ウィジット]タグの[タスク管理]を選択し、右側の歯車(設定)ボタンをクリックします
- [Show only windows from desktop]をチェックマークして[×閉じる]ボタンをクリックします
- [×閉じる]ボタンをクリックして、[パネルを設定]を終了します
ウィンドウ効果の設定
→[設定]→[LXQt settings]→[LXQtセッションの設定]を選択します
- [基本設定]のLXQtモジュール]内の[Compton(X Compositor)]をチェックマークして、[開始]ボタンをクリックします
- [×閉じる]ボタンをクリックして、[LXQtセッションの設定]を終了します
→[設定]→[LXQt settings]→[ウィンドウ効果]を選択し、調整します(以下の設定は好みですが、標準に近い設定となります)
- [影]タブの[影のぼかし半径]を"11"、[影の左のオフセット]を"-16"、に[影の上のオフセット]を"-16"、[影の透明度]を"0.90"に設定します
- [透明度]タグの[メニューの透明度]を"1.00"、[非アクティブウィンドウの透明度]を"0.80"、[アクティブウィンドウの透明度]を"1.00"、[タイトルバーと境界の透明度]を"1.00"に設定します
- [フェード]タグの[フェード段階ごとの時間(ミリ秒)]を"5"、[フェードイン時の透明化のステップ値]と[フェードアウト時の透明化のステップ値]をそれぞれ"0.030"に設定します
- [適用]ボタンをクリックします
タスクバーにパソコン終了のボタンを追加
- パネルを右クリックして[パネルを設定]を選択します
- [ウィジェット]タグの[+]ボタンをクリックします
- [クイック起動]を選択し、[ウィジェットの追加]ボタンをクリックします
- [×閉じる]ボタンをクリックして、[パネルを設定]を終了します
→[Leave]→[終了]をドラッグし、タスクバーに追加された[アプリケーションアイコンをここへドロップ]部分にドロップします
ノートパソコンを閉じたときの処理
デフォルトでは[なにもしない]になっているので、これを解除します→[設定]→[LXQt settings]→[電源管理]を選択します
- [フタ]タグの[フタが閉じていたときの動作]を全て[サスペンド]に変更します
- [×閉じる]をクリックします
スクリーンセーバーを無効にする
→[設定]→[Screensaver]を選択します
- [表示モード]タグの[モード(M):]を[セーバーを無効にする]に変更します
- XScreenSaverの設定ウィンドウを閉じます
マウスホイールのデスクトップ切替を無効にする
- ~/.config/openbox/lxqt-rc.xmlファイルを開きます
$ featherpad ~/.config/openbox/lxqt-rc.xml
- 548行付近の以下の内容箇所をコメントアウトします
<!-- <mousebind button="Up" action="Click"> <action name="GoToDesktop"><to>previous</to></action> </mousebind> <mousebind button="Down" action="Click"> <action name="GoToDesktop"><to>next</to></action> </mousebind> -->
先頭に"<!--"、末尾に"-->"を付けます - openboxを再起動、または再ログインします
$ openbox --restart
Conkyのインストール
デスクトップにシステムモニターを貼り付けることができます- 端末で以下のコマンドを入力してconkyをインストールします
$ sudo apt install conky-all hddtemp gcal
ここで紹介しているconkyはhddtemp(HDD温度を検知),gcal(カレンダー)を使用しているので、一緒にインストールします
- hddtempファイルのパーティションを変更します
$ sudo chmod u+s /usr/sbin/hddtemp
- conkyの設定ファイル(~/.conkyrc)を追加します
端末で、下記のコマンドを実行します
$ featherpad ~/.conkyrc
ファイルの内容(例)#================================================================== # .conkyrc for Lubuntu(LXQt) #================================================================== use_xft yes xftfont Ubuntu Mono:size=11 xftalpha 1 own_window true own_window_type normal own_window_class Conky own_window_transparent false own_window_argb_visual true own_window_argb_value 0 own_window_hints undecorated,below,sticky,skip_taskbar,skip_pager double_buffer yes alignment top_right gap_x 5 gap_y 30 maximum_width 154 update_interval 2.0 total_run_times 0 background yes border_width 1 cpu_avg_samples 2 default_color lightgray default_outline_color lightgray default_shade_color lightgray draw_borders no draw_graph_borders yes draw_outline no draw_shades no minimum_size 5 5 net_avg_samples 2 no_buffers yes out_to_console no out_to_stderr no extra_newline no stippled_borders 0 uppercase no use_spacer none show_graph_scale no show_graph_range no TEXT Today ${hr} ${font size=20}${time %Y %m/%d %H:%M}${font} #------------------------------------------------------------------ # Install gcal Calendar ${hr} ${execi 600 gcal --type=standard -s Su | grep -v "^ *$" | colrm 23 26 | colrm 45 48} #------------------------------------------------------------------ System ${hr} Kernel:${alignr}$kernel Processor:${alignr}${scroll 12 1 ${execi 1000 cat /proc/cpuinfo | grep 'model name' | sed -e 's/model name.*: //'| uniq}} ${color lightgray}CPU: $cpu%${alignr}${freq} MHz Temp. ${acpitemp}C ${cpugraph 20} RAM ${alignr}$mem / $memmax ${alignr}($memperc%) ${membar 10} Swap ${alignr}$swap / $swapmax ${alignr}($swapperc%) ${swapbar 10} HDD ${alignr}${fs_used /} / ${fs_size} #------------------------------------------------------------------ # Install hddtemp # $ sudo chmod u+s /usr/sbin/hddtemp Temp. ${execi 60 hddtemp /dev/sda -n -unit=C}C ${alignr}(${fs_used_perc /}%) #------------------------------------------------------------------ ${fs_bar 10 /} Host name:${alignr}$nodename IP Addr.:${alignr}${addr wlan0} Network Up ${upspeed wlan0} ${alignr}Down ${downspeed wlan0} ${upspeedgraph wlan0 20,73} ${downspeedgraph wlan0 20,73} DiskI/O Wrt ${diskio_write} ${alignr}Read ${diskio_read} ${diskiograph_write 20,73} ${diskiograph_read 20,73} Highest CPU $alignr CPU% ${top name 1}$alignr${top cpu 1} ${top name 2}$alignr${top cpu 2} ${top name 3}$alignr${top cpu 3} Highest MEM $alignr MEM% ${top_mem name 1}$alignr${top_mem mem 1} ${top_mem name 2}$alignr${top_mem mem 2} ${top_mem name 3}$alignr${top_mem mem 3}
wlan0で記述している箇所は、[ip addr show]コマンドを実行して、当てはまるネットワークドライバーに変更します
- conkyを自動起動させます
→[設定]→[LXQt settings]→[LXQtセッションの設定]を選択します
- [自動起動]タグの[追加]ボタンをクリックします
- 名称をConky、コマンドをconkyとして、[OK]ボタンをクリックします
- [×閉じる]ボタンをクリックします
- 再ログインします
Cairo-Dockのインストール
- 端末で以下のコマンドを入力してCairo-Dockをインストールします
$ sudo apt install cairo-dock cairo-dock-gnome-integration-plug-in
- Cairo-Dockでは、OpenGLを用いることができます。もし、OpenGLを用いたい場合は、端末で以下のコマンドを実行して、OpenGLをインストールします
$ sudo apt install libglu1-mesa-dev
→[設定]→[LXQt settings]→[LXQtセッションの設定]を選択します
- [自動起動]タグの[追加]ボタンをクリックします
- 名称をCairo-Dock、コマンドをcairo-dockとして、[OK]ボタンをクリックします
- [×閉じる]ボタンをクリックします
- 再ログインします
ファイアウォールの有効化
- 端末で以下のコマンドを入力してgufwをインストールします
$ sudo apt install gufw
→[設定]→[Firewall Configulation]を選択します
- ステータスを[オン]にして、Incomingでdeny(外部から入ってくるパケットは全て拒否)にします
気がづいたこと...
デフォルトで[言語サポート]がインストールされていないので、Fierefoxなど一部のソフトウェアは、英語表記のままになります。 もし、これらのソフトウェアを日本語表記にしたい場合は、[OSカスタマイズ - Lubuntu 18.10]の[日本語の設定]を参考にしてください。Lubuntu 20.04 LTSは、メニューの一部やデスクトップアイコンなどが英語表記なので、他のUbuntuディストリビューションと比べて、日本語翻訳にはまだ追いついていないのが現状です。