deepla deepla

Development of useful applet application.

トップ > OSカスタマイズ - Ubuntu系関連(トラブルシューティング)

Ubuntu系関連(トラブルシューティング)

image image Ubuntu系を運用する際に発生するであろう問題の解決方法を紹介します。

[項目]

起動時のブートローダー時間の変更(Windowsとデュアルブート時)

  • エディタでgrubを開きます
    $ sudo leafpad /etc/default/grub
  • GRUB_TIMEOUTの値(秒)を変更し、保存します
  • update-grubコマンドを実行します
    $ sudo update-grub
  • Linux/Windowsデュアルブート環境時における時刻のずれ

    原因

    MacOSではUTC、Windows8.1まではlocaltime、Windows10ではUTC、Unix系では既定無し(UTCが使われることが多い)が、 デフォルトとして設定されている為。Windows7、または8から10へアップデートした場合は、localtimeのままである。

    対策

    ハードウェアクロックがlocaltimeだと、サマータイムの切替時に時刻がおかしくなることがあるらしいので、時刻系は、UTCを用いるのが望ましい
    1. Windows上でコマンドプロンプトを管理者で実行し、以下のコマンドを実行します
      reg add HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation /v RealTimeIsUniversal /t REG_DWORD /d 1
    2. 再起動します
    参考: http://d.hatena.ne.jp/gin135/20140304/1393943319

    サウンドカードが2種類以上ある状態で、デフォルトのサウンドカードを変更する

    1. 端末でcat /proc/asound/cardsを実行し、搭載されているサウンドカードを確認します
      $ cat /proc/asound/cards
        0 [HDMI           ]: HDA-Intel - HDA Intel HDMI
                             HDA Intel HDMI at 0xf0630000 irq 48
        1 [PCH            ]: HDA-Intel - HDA Intel PCH
                             HDA Intel PCH at 0xf0634000 irq 47
      
    2. ~/.asoundrcファイルを新規作成します(ここではデフォルトのサウンドカードをPCHに変更します)

      [端末入力]

      $ leafpad ~/.asoundrc
      [変更内容]
      pcm.!default {
          type hw
          card PCH
      }
      ctl.!default {
          type hw
          card PCH
      }
      
    3. PulseAudioがインストールされていなければ、Synapticパッケージマネージャを使用してPulseAudioをインストールします
    4. 再ログインします

    Bluetooth機器の接続(Windowsとデュアルブート環境)

    1. タスクバーにある[Bluetooth]アイコンを左クリックし、[Add Device...]を選択します
    2. Bluetooth機器のペアリングボタンを押します
    3. Bluetoothデバイスリストに該当のデバイスが表示されたら、該当デバイスをクリックし、[Pair]ボタンをクリックします
    4. "Connected successfully"メッセージが表示されれば接続完了なので、[OK]ボタンをクリックします
    Windowsとデュアルブート環境の場合、以下を続けて実行します
    1. 再起動して、Windowsを起動します
    2. Windows上でペアリングします
    3. Windowsを再起動します(以前のキーがレジストリィに残っているため)
    4. http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/bb897553.aspx からPsExecをダウンロードして適当な場所に展開します
    5. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、展開したディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します
      .\psexec.exe -s -i regedit.exe
    6. レジストリエディタが起動します。以下のレジストリの場所に、MACアドレスがあるので、MACアドレスとBDアドレスとリンクキーを控えます(キー名がBDアドレス、REG_BINARY型の値がリンクキーとなる)
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\services\BTHPORT\Parameters\Keys\
      キーが表示されていない場合は、Windowsを再起動して、再度確認します
    7. 再起動して、Linuxを起動します
    8. 端末で以下のコマンドを実行してinfoファイルを開きます
      $ sudo leafpad /var/lib/bluetooth/MACアドレス/BDアドレス/info
      例: $ sudo leafpad var/lib/bluetooth/XX:XX:XX:XX:XX:XX/YY:YY:YY:YY:YY:YY/info MACアドレスとBDアドレスのアルファベットは大文字で入力します
    9. infoファイル内のKey値をWindowsで控えたキーに置き換えて、保存します
    10. Linuxを再起動します

    Bluetooth機器とベアリンクできない

    bluetoothアプレットを利用して接続しても、不安定(接続、未接続を繰り返す)になったり、bluetoothctlコマンドを使用しないと検出できない機器が存在します
    1. 端末を起動し、以下のコマンドを実行します
      $ bluetoothctl
    2. 対話モードになるので、この状態で以下のコマンドを実行します
      scan on
    3. 検出されたら、表示されたMACアドレスを利用して、以下のコマンドを実行します
      pair XX:XX:XX:XX:XX:XX
      connect XX:XX:XX:XX:XX:XX
      trust XX:XX:XX:XX:XX:XX
      				
      X:XX:XX:XX:XX:XXはMACアドレス
    4. ペアリングが完了したら、"exit"と入力して対話モードを終了します

    モニターの解像度が自動で設定されない場合(VGAで表示されてしまう場合)

    以下の内容はDELL 2001FPモニター使用の場合の例です

    Lubuntu(LXDE)の場合

    1. 端末で、下記のコマンドを実行してlightdm.confファイルを変更します
      $ sudo leafpad /etc/lightdm/lightdm.conf
    2. 末尾に以下を追加し、保存します
      [SeatDefaults]
      display-setup-script=/etc/lightdm/lightdm_display.sh
      
    3. 端末で、下記のコマンドを実行してlightdm_display.shファイルを作成します
      $ sudo leafpad /etc/lightdm/lightdm_display.sh
    4. 以下を追加し、保存します
      xrandr --newmode "1600x1200_59.87"  160.75  1600 1712 1880 2160  1200 1203 1207 1244 -hsync +vsync
      xrandr --addmode VGA-1 "1600x1200_59.87"
      xrandr --output VGA-1 --mode "1600x1200_59.87" --right-of DVI-D-1
      
      ※ VGA-1やDVI-D-1などのデバイス名はxrandrコマンドで確認できます
    5. 端末で、下記のコマンドを実行してlight_display.shのパーティションを実行形式に変更します
      $ sudo chmod 755 /etc/lightdm/lightdm_display.sh
    6. 再起動します
    7. [メニュー]→[設定]→[モニターの設定]を選択します
    8. ディスプレイの設定ダイアログの[解像度:]を[1600x1200_59.87]に変更し、[適応]ボタンをクリックします
    9. [すべてOKですか?...]とダイアログが表示されるので[OK(O)]ボタンをクリックします
    10. ディスプレイの設定ダイアログの[保存(S)]ボタンをクリックします
    参考: https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Hardware/HowToChangeMonitorResolution

    Ubuntu、Lubuntu(LXQt)の場合

    管理者権限で"/etc/profile.d"ディレクトリに、拡張子".sh"を持つ任意のファイル名を作成し、上記の内容(xrandeが含まれている文章)を書き込みます。

    SSDの延命処理

    HDDではなく、SSDを使用している場合、SSDの延命処理をします
    1. 端末で"sudo leafpad /etc/sysctl.conf"を実行し、ファイルに以下を追加し、保存します
      vm.swappiness = 0
      vm.dirty_writeback_centisecs = 1500
      
    2. 端末で"sudo leafpad /etc/fstab"を実行し、ファイルに以下の部分を修正および追加し、保存します
      UUID=aaaaaaa-bbbb-cccc-dddd-eeeeeeeeeeee / ext3 relatime,errors=remount-ro 0 1
      tmpfs /tmp tmpfs defaults,size=512m 0 0
      
      一行目はrelatime、二行目のtmpfs...はそのまま追加します
    3. 再起動します

    Bluetoothマウスを使用時に、数秒間アイドル状態にしてから移動すると、顕著に遅れが発生する

    1. 端末で以下のコマンドを実行して、改善されるか確認します
      $ sudo su -
      # readlink -f /sys/class/bluetooth/hci0
      /sys/devices/pci0000:00/0000:00:1d.3/usb5/5-1/5-1:1.0/bluetooth/hci0
      # cd `readlink -f /sys/class/bluetooth/hci0`
      # cd ../../../power/
      # echo on > level
      # exit
      $
      
      上記のコマンドで遅れ(ラグ)が生じなくなった場合、次に進みます
    2. 端末で以下のコマンドを実行し、bt-tune-autosuspend.shファイルを作成します
      $ sudo leafpad /etc/bt-tune-autosuspend.sh
    3. bt-tune-autosuspend.shファイルに以下の内容を記述し、保存します
      #!/bin/bash
      
      cd `readlink -f /sys/class/bluetooth/hci0`
      cd ../../../power/
      echo on > level
      
      
    4. 端末で以下のコマンドを実行し、rc.localファイルを作成します
      $ sudo leafpad /etc/rc.local
    5. rc.localファイルに以下の内容を記述し、保存します
      #!/bin/sh
      
      /etc/bt-tune-autosuspend.sh
      
    6. 各々のファイル権限を変更します
      $ sudo chmod u+x /etc/rc.local
      $ sudo chmod u+x /etc/bt-tune-autosuspend.sh
      
    7. 再起動します
    注意: サスペンド状態から復帰したら、ラグが再度発生します
    参考: https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=570291

    シャットダウン時に'A stop job is running for Session c2 of user ...'のメッセージが表示され、シャットダウンに時間がかかる問題

    以下の設定で、デフォルト(1分30秒)を15秒に変更します
    1. 端末で以下のコマンドを実行し、/etc/systemd/system.confファイルを編集します
      $ sudo leafpad /etc/systemd/system.conf
      編集内容(文頭のコメントアウト'#'を外すことを忘れないようにします)
      DefaultTimeoutStartSec=15s
      DefaultTimeoutStopSec=15s
      
    2. 端末で以下のコマンドを実行します
      $ sudo systemctl daemon-reload
    参考: https://unix.stackexchange.com/questions/273876/a-stop-job-is-running-for-session-c2-of-user

    起動時にblueman-tray関連の内部エラーが発生する

    原因

    blueman-trayのバグ

    対策

    端末で以下のコマンドを実行します
    $ ls -ald ~/.cache
    $ ls -al ~/.cache/blueman-*
    $ killall blueman-tray
    $ rm  ~/.cache/blueman-*
    $ blueman-tray
    
    参考: https://ubuntu-mate.community/t/20-04-blueman-tray-causes-internal-error/21680

    ファイルマネージャから"smb://..."で古いNASに繋がらない

    原因

    Ubuntu系20.04からSambaClientのデフォルト値でSMB1に対応していない

    対策

    管理者権限を用いて、テキストエディタで/etc/samba/smb.confファイルの[global]セクションに"client min protocol = NT1"を追加します
    [global]
       client min protocol = NT1
    
    メモ: セキュリティ上、SMB1を使用しないほうが好ましい。
     ubuntuやxubuntuのように、/etc/samba/smb.confファイルがない場合があります。その場合、sambaがインストールされていないと思われますので、 "dpkg -l | grep samba"コマンドで確認し、もしSambaがインストールされていなかったら、"sudo apt install samba"コマンドでインストールして、 /etc/samba/smb.confファイルを編集します。
    参考: http://www.samba.gr.jp/project/translation/current/htmldocs/manpages/smb.conf.5.html

    システムトレイにアイコンが表示しない(Ubuntu)

    原因

    システムトレイは「レガシー扱い」となって、Ubuntuの17.10から取りやめになっています

    対策

    1. Gnome Tweaksが入っていなければ、インストールします
      $ sudo apt install gnome-tweak-tool
    2. 端末で次のコマンドを入力して、gnome-shell-extension-top-icons-plusをインストールします
      $ sudo apt install gnome-shell-extension-top-icons-plus
    3. Tweaksを起動し、[拡張機能]の[Topicons plus]をオンにし、歯車(設定)ボタンクリックします
    4. [Tray horizontal alignment]を[Right]に設定し、設定ウィンドウを閉じます
    参考: https://www.howtoinstall.me/ubuntu/18-04/gnome-shell-extension-top-icons-plus/

    起動時に「システムプログラムの問題が見つかりました」ダイアログが表示される

    対策

    1. 端末で次のコマンドを入力します
      $ sudo rm /var/crash/*
      $ sudo sed -i 's/enabled=1/enabled=0/g' /etc/default/apport
      

    Wi-Fiの速度が遅い(主にアップロード) - Ubuntu系18.04LTS

    原因

    802.11nおよびiwlwifiIntelチップに何らかの問題がある場合があります

    対策

    802.11nをオフにします
    1. 端末で次のコマンドを入力します
      $ sudo modprobe -r iwlwifi
      $ sudo modprobe iwlwifi 11n_disable=1
      
    2. 改善が見られたら、以下のコマンドで永続的に設定します
      $ echo "options iwlwifi 11n_disable=1" | sudo tee /etc/modprobe.d/iwlwifi.conf
      

    ホームディレクトリ内のディレクトリ名表記を英語/日本語切り替え

    ~/.config/user-dirs.dirsファイルを編集

    1. 端末で次のコマンドを入力します(テキスト編集アプリがLeafpadの場合)
      $ leafpad ~/.config/user-dirs.dirs
    2. 再ログインします
    ディレクトリは、手動で変更、又は作成する必要があります

    起動時に"ima: error communicating to tpm chip"が表示される

    BIOSでTPM(Security Chip)が無効になっているので有効にします

    広告リンク

    ページのトップへ戻る
    inserted by FC2 system