Ubuntu系関連(ThinkPad)
ThinkPadでUbuntu系を運用する際の設定を紹介します。
ThinkPadは、1992年からIBMによって開発・販売され、2005年以降レノボが引き継いで開発・販売されています。
ThinkPadの良い点は、パーツが交換し易い設計となっており、トラックポイントも使いやすく、丈夫に設計されているところにあります。
さらに、ソフトウェア面でも、無駄なソフトウェアは入っておらず(入ってても、OSとOfficeぐらい)、故に他家電メーカーの同ハードスペックで比べても速度は上です。
2005年以降レノボが引き継いで開発していますが、いまだに、設計の大半は日本で行われています。
IBM時代のThinkPadは高価で手が出しにくいところでしたが、現在は他メーカーとほぼ変わらない価格になっています。
日本のDNAが引き継がれているTシリーズ,Xシリーズはお勧めの一つです。
ここでは、ThinkPadでUbuntuを使用したときに生じる、OSの設定変更などを説明します。
ThinkPadのタッチパットの無効化
ThinkPadTシリーズなどのタッチパッドがある場合に使用します。Xシリーズなどタッチパッドがない場合は不要です。ThinkPad T440シリーズ(通称パコパコバッド)の場合
Touchpad Indicatorを利用する
- 端末で、下記のコマンドを実行してTouchpad Indicatorインストールします
$ sudo add-apt-repository ppa:atareao/atareao $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install touchpad-indicator
- [アクセサリー]→[Touchpad Indicator]を実行して、設定を行います
- Touchpad Indicatorをアンインストールする場合、端末で下記のコマンドを実行し、
[ソフトウェアとアップデート]の[他のソフトウェア]で、Touchpad IndicatorのPPAレポジトリを削除します
$ sudo apt-get remove --autoremove touchpad-indicator
synclientを利用する(稀にTouchPadが動作する)
- 端末で、下記のコマンドを実行します
$ leafpad ~/.profile
- 末尾に以下を追加します
# Disable TouchPad on a ThinkPad T440 Series. synclient AreaBottomEdge=100
その他
- 端末で、下記のコマンドを実行します
$ sudo leafpad /usr/share/X11/xorg.conf.d/50-synaptics.conf
- 末尾に以下を追加します
# This opton disable touch pad on ThinkPad. Section "InputClass" Identifier "no need for accelerometers in X" MatchProduct "SynPS/2 Synaptics TouchPad" Option "Ignore" "on" EndSection
- 再起動します
ThinkPadのバッテリー充電しきい値の指定
WindowsとLinuxのマルチブート環境の場合はWindows側で指定できるので不要であるが、Linuxのみの場合は指定できなくなるので、以下の方法を利用します- 端末で以下のコマンドを実行して、必要なパッケージをインストールします
$ sudo apt-get install tp-smapi-dkms $ sudo modprobe tp-smapi $ sudo apt-get install sysfsutils
- 端末で以下のコマンドを実行します
$ sudo leafpad /etc/sysfs.conf
- 末尾に以下の内容(しきい値)を追加し、保存します
devices/platform/smapi/BAT0/start_charge_thresh = 60 devices/platform/smapi/BAT0/stop_charge_thresh = 85
- 端末で以下のコマンドを実行します
$ sudo leafpad /etc/modules
- 末尾に以下の内容を追加し、保存します
tp-smapi
- パソコンを再起動します
- 以下のコマンドで、確認ができます
$ sudo dmesg | grep tp_smapi